運動は方法論で考えない方がよい

こんにちは。

スモールジム浅草橋本店です。

 

 

なぜか、ストレッチや運動(特に筋力トレーニング)のことになると

「方法」で考えてしまう人が多いです。

 

例えば体を前屈させるストレッチをトレーナーと一緒にやってみると

「これやれば体は柔らかくなるの?」と質問される方がいらっしゃいますが

こういった質問はまさに運動を「方法論」で考えているからこそ出てくるものです。

 

まずしっかりとお答えすると「柔らかくなります!」

これは間違いありません。

反対に、ストレッチを全くしないで体を柔らかくしていくほうが難しいです。

(できなくなないんですが)

ですが、何回かちょっとやっただけですぐに柔らかくなることはありません。

 

仮に毎日ラジオ体操に参加しているとか、

自分自身で何か運動などをするようなことをしていれば

もっと反応が早く出る可能性はありますが

普段は全く運動をしていない、食べる物も栄養バランスなど

気にしていないで毎日酒を飲むといった生活を3年5年という単位で続けているとして

その人が数回のストレッチで体が柔らかくなるかというと、

そんなことが起こったらそれこそ魔法です。

 

 

ストレッチをやれば体を柔らかくすることはできますが、

それは「毎日の生活の中にストレッチをするという習慣」、

つまり生活習慣を僅かでも変化させることで体は柔らかくなります。

 

 

例えば

「どんなストレッチを、一回何秒くらいかけて、週に何回くらいやれば

どのくらいの期間で体はやわらかくなるのか?」

というように、すべて「方法」で考えてしまうとなかなかうまく行かないんですね。

 

特に筋力トレーニングについてはなぜか方法論で考えてしまう人が多いのです。

 

何回くらいやるの?何セットやるの?やり方どうするのがいいの?

 

などの質問をトレーナーは頻繁に受けますが

こういった質問をされる方というのは筋トレというものを

まるで薬の処方のように捉えてしまっているのです。

 

 

 

どんな薬を、1回に何錠飲めば、どのくらいの期間飲み続ければ、効果があるのか?

 

と考えるのと同じように

 

どんなトレーニングを、1回にどのくらい、週に何回やるのが一番効率よく筋肉が付くのか?

 

と考えてしまっているんですね。

 

これは非常にもったいない考え方なんです。

 

例えば勉強に置き換えてみましょう。学校や塾の先生に

 

「どんな教科書を、1日何ページ読んで、何ページノートを取って、何教科やれば成績がよくなりますか?」

 

「一日何時間勉強する方がいいですか?、毎日勉強するほうがいいですか?、それとも1日空ける方がいいですか?」

 

などの質問をするでしょうか?

 

仮にこういった質問をしたとしても先生や講師は答え方に困ってしまうと思います。

 

 

 

あるいはテニスやゴルフなどのスポーツも同じです。

 

・素振りは何回やるのがいいのか?

 

・球を何球打つのがいいのか?

 

・週に何回練習するのがいいのか?

 

 

 

という具合に考えてみればわかるかと思いますが、

 

勉強でも運動でも「何をどうやれば一番効果的なのか?」を追求しても

 

プロの選手や講師だってそんなのわかりません。

 

 

 

ただ、なぜか筋力トレーニングに関しては

 

「”もっとも効率的な特定のやり方”というのがあって、一回だけそれを教えてもらって後は自分で気がついたときにやれば筋肉がついて体が引き締まっていくだろう」

 

と考えてしまう人が多いのです。

 

 

 

一番効果的な方法はなんですか?と探しても、それはわからないんですね。